NO.15 嵯峨御所の嵯峨菊

大覚寺

平安時代に嵯峨天皇が都の中心より離れた現在の嵯峨野を愛され建立された離宮です。
嵯峨天皇は、唐の新しい文化を伝えた僧侶達にも深く帰依され、境内には唐の洞庭湖を模して造られた日本最古の人口の池があります。 この大沢池の菊ヶ島に咲く野菊を、嵯峨天皇が器に生けられた事が生け花の発祥と言われているそうです。

宝物は、安土桃山時代に描かれた狩野派の「金碧濃彩画」「水墨淡彩画」の障壁画が多くありますが、毎年11月に境内に咲く「嵯峨菊」を拝見しに訪れるのもお薦めです。嵯峨菊の花弁は花火のように細長く特徴があり長さは10センチ、一鉢「七・五・三仕立て」で育成するのが良しとされています。

菊は中国古来から水墨画の永久不滅のテーマ「四君子」のひとつに挙げられるモチーフですが、1200年の歴史を持つ嵯峨菊は女性版君子といった印象を受けます。



 

【Link】

旧嵯峨御所大本山 大覚寺・・・大覚寺ホームページ

嵯峨菊とは・・・植物図鑑weblio辞書

狩野山楽・・・Wikipedia

四君子とは・・・Wikipedia

水墨画に挑戦!「菊」・・・国際墨画会ホームページ 水墨画の描き方より

 

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