NO.5 芬陀院「雪舟寺庭園」
  東福寺塔頭「芬陀院」に雪舟作の庭園

東福寺の塔頭「芬陀院」、通称「雪舟寺」には、雪舟が作ったと言われている庭があります。
この庭は応仁の頃に作庭された枯山水。鶴と亀を模した石の島があります。

雪舟が石を組んだ亀があまりにも見事で、夜中に亀がごそごそと動き出したそうで、困った和尚が雪舟に相談し、背中に重しの石を載せたところ亀は動かなくなったという逸話があるそうです。

雪舟は「破墨山水図」で知られる室町時代の画僧です。幼い頃絵ばっかり描いてて修行をしないので、住職に本堂の柱に縛りつけられ、泣きべそかいた雪舟が、足の親指を使い涙で鼠を描いたところ絵が上手すぎて絵の鼠が走り出した、という逸話も有名ですね。

残念ながら、ここでは雪舟の絵は観る事はできませんが、東福寺が所蔵する、『明兆』作の猫が描かれている珍しい「涅槃図」の縮小写真が飾られています。年に一度の御開帳でも細部を観る事は難しいので、写真でじっくり拝見できるのは良い機会だと思います。



 

【Link】

東福寺涅槃会・・・明兆が描かれた大涅槃図の御開帳のお知らせです。

『破墨山水図』・・・東京国立博物館所蔵。コレクションギャラリー。

e-国寳・・・国立文化財機構の国宝データベース。

京都国立博物館・・・雪舟という画家を知っていますか?

「明兆」とは?・・・wikipediaより。

 

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