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【水墨画体験型ワークショップ】
若い世代の日本美術に対する注目が集まる昨今、水墨画への関心も日々高まりつつあります。水墨画を学びたいけれど教室へ通うのは大変、、、という方に向けて、京都出町柳レクチャースペースGACCOHで、誰もが気軽に参加出来る体験ワークショップを不定期に開催しています。
最新のワークショップの詳細/お申し込みは、こちらのワークショップ専用サイトをごらんください。
 
★ これまでのワークショップイベント ★  
 
vol.1『竹』 2014年6月 vol.2『筋目画き』 2014年7月 vol.3『王蟲』 2014年8月
「直筆」「側筆」の筆使いやグラデーションの作り方「三墨法」など水墨画の基本が学べる画題です。三墨法は円山応挙が使い始めた「付立法」に基づいています。水墨画の歴史や名画の紹介などもレクチャーしました。 伊藤若冲が駆使し数々の傑作を生み出した「筋目画き」と言われる技法を再現してみる画題です。実際に筋目が出来るか実験し若冲の模写に挑戦していただきました。紙の種類や調墨についても学ぶ事が出来た回でした。 王蟲の体節部分を第一回「三墨法」と第2回「筋目画き」で学んだ技法で表現する画題でした。遠近感や立体感を出すための描画順や筆の使い方も学んでいただけました。
vol.4『蛸』 2014年9月 vol.5『雪』 2014年10月 vol.6『鳥獣戯画』 2014年11月
複雑に絡み合う蛸の足は基本の「三墨法」で立体感を。手前を濃く、遠くを薄く描くというルールに即して遠近感を表現する画題でした。頭のニュアンスのある「ムラ」は俵屋宗達が考案した「たらしこみ」という技法でした 基本の竹のグレードアップバージョンとして「雪竹」を取り上げました。雪を表現する画材として「牛乳」を用い、竹の表現のバリエーションを学びました。後半30分で「雪山」にも挑戦していただけました。 三墨法によるグラデーションで芋・栗・南瓜と鳥獣戯画の一部分の模写をしていただき、面での表現と線の練習をしていただきました。線だけの表現でもお手本を観察すると、どんな箇所に強弱がついているかや、濃淡で質感を表現出来る事などがわかりました。
vol.7『達磨と禅』 2014年12月 vol.8 『たらし込み』 2015年1月 vol.9 『燕子花』 2015年2月
今年最後の締めくくりとして、水墨画の伝来と深く関わりのある「禅」の勉強と、白隠和尚の達磨図の模写と張り子の達磨を描く事で、線の強弱・カスレ・自由な線を描くための筆使いを学びました。 琳派生誕400年記念として、俵屋宗達の「たらし込み」を取り上げました。紙による効果の違いを検証し、ふぐの斑点をたらし込みで表現していただきました。 派手な色彩の尾形光琳「燕子花図屏風」をモノクロの水墨画で描いてみるという試みでした。グラデーションや濃淡、構図の取り方で、燕子花図屏風と同じように群生図が描けることを学びました。
vol.10 『鶴図下絵和歌巻』2015年3月 vol.11 『松』2015年4月 vol.12 『刷毛で描く竹』2015年5月
本阿弥光悦と俵屋宗達の共作による鶴図下絵和歌巻に描かれた鶴を、水墨画の二大技法「蔵鋒」「露鋒」でシンプルに没骨法で描くワークショップ。運筆のみで対象物を的確に捉える練習と、後半で軽妙な筆致の線画きの鶴にも挑戦していただきました。 相国寺承天閣美術館で若冲の「松鶴図」を拝観し、松葉の独特の表現方法や境内の松を観察してからワークショップに臨みました。三墨法を使った太い幹の描き方、幹のカサカサ感や松葉の勢いをカスレで表現していただきました。 円山応挙が考案したとされている「付立て法」を駆使するため刷毛の穂にあらかじめグラデーションを仕込んで一気に描く技法に兆戦していただきました。基本の筆での表現と、どの部分を濃くするかで立体感を出せる事を学びました。
vol.13 『朝顔』 2015年6月 vol.14 『滝』 2015年7月 vol.15 『鵺』 2015年8月
江戸淋派の酒井抱一が描いた朝顔のようなまんまるい朝顔を水墨画の「蔵鋒」で描いてみました。日本スタイルの計算されたグラデーションでの表現と中国スタイルの洒脱な表現を描き比べました。 岩石の表現としてカスレを使った「渇筆」と多様な運筆を練習しました。
滝の両岸の岩石を描く事で、水流を際立たせるという「余白」が画の重要な一部であることを学びました。
夏の特別企画として「妖怪」を取り上げ、『鵺』という京都に出没していた妖怪の姿を借りて、鉤勒法、渇筆法、三墨法、筋目画きなど多様な筆法を学びました。また、東京から妖怪に造詣の深い特別講師をお招きし、鵺という妖怪についても勉強しました。
vol.16 『円相』 2015年9月 vol.17『鶴図扇面』 2015年11月 vol.18 『猿&年賀状』 2015年12月
禅の思想において「悟り」や「一生」を表すとされる円相。まず始めに基本の竹で代表的な筆法を学び、最後に自由な線で思い思いに円を描いていただきました。 琳派400年『淋派京を彩る』展にちなみ、本阿弥光悦と俵屋宗達の共作による「鶴図下絵和歌巻」が再登場。二大技法「蔵鋒」「露鋒」を学ぶ定番モチーフとなりました。今回は宗達の家業が扇絵の制作をしていたことから、扇面画として仕上げていただきました。 来年の干支「申」を年賀状に描いてみました。小さな画面でも描き易いタッチの、鳥獣戯画の猿と伊藤若冲の手長猿をピックアップ。線画きと毛並みの質感を表現する技法を学びました。
vol.19 『若冲の鶴』 2016年1月 vol.20 『若冲の梅』 2016年3月 vol.21 『若冲の龍』 2016年6月
若冲の水墨画の特徴である、淡・中墨と濃墨のコントラストのつけかたや、大胆な線の描法、蔵鋒の線の練習をしました。 若冲の梅の特徴である、グラフィカルな枝のデザインや大胆な線の描法、白梅の描法を学びました。 若冲の代表的な水墨画の技法「筋目画き」や、ひげや髪の毛の運筆を学びました。
     

vol.22『若冲の鶏』 2016年7月

vol.23 『若冲の烏賊』2016年8月 vol.24 『若冲の葡萄』2016年9月
若冲の烏賊図を模写することで、水墨画を描く上で頻繁に用いる三墨法や、「蔵鋒」・「露鋒」など基本の運筆を練習しました。 若冲の葡萄図を模写することで、「筋目画き」をメインに、水墨画の基本的な筆法、「蔵鋒」・「露鋒」を上手く使い分けて、実と葉を描き分ける練習をしました。
羽の表現として「破筆法」、「筋目画き」を学び、若冲水墨画の1つの特徴である勢いのある筆致を、鶏の尾を描く事で体感していただきました。
 
vol.25『若冲の菊』 2016年10月 vol.26『若冲の野菜』 2016年11月 vol.27『年賀状・酉』 2016年12月
基本の運筆をベースとして、菊の花弁と葉の表現を学びました。若冲特有の「筋目画き」による花弁と、スタンダードな菊の表現を描き比べてみました。 基本の直筆・側筆を、練習しながらその応用で描き上げる事が出来るシンプルな「野菜」を画題に選んだことで、初心者の方にも大変分かり易く楽しんでいただく事が出来ました。 2017年の干支「酉」を、年賀状サイズにも対応出来る簡略化した鶏とひよこを描きました。鶏の身体の捉え方をふまえ、シンプルに描くコツなどを学びました。
     
vol.28『三墨法』 2017年3月 vol.29『破墨法』 2017年4月 vol.30『筋目画き』 2017年5月
日本的な水墨画の代表的な描法「三墨法」で「竹」を描きました。

雪舟の【破墨山水図】をお手本に、抽象的な様の描き方に挑戦しました。

幾度となく取り上げた「筋目画き」。今回も若冲先生の鯉をお手本に鱗を筋目描きで挑戦しました。
vol.31『破筆法』 2017年6月 vol.32『溌墨法』 2017年7月 vol.33『たらしこみ』 2017年8月
筆の穂先をばらけさせて変化に富んだ線を描く技法で、岩山のゴツゴツした質感や、烏の毛羽を表現しました。 筆をアクティブに動かし面での抽象的な表現の練習をしました。 梅の枝を「たらしこみ」で表現し、白梅の線の練習、穂にグラデーションを作り枝(幹)の両側を濃くする運筆を学びました。
     
vol.34『両隈法』 2017年9月 vol.35『白抜き』 2017年10月 vol.36『乱針法』 2017年11月
基本の「晴竹」で運筆や三墨法を学んだ後、刷毛を使って両端が濃くなるグラデーション(両隈)を表現する練習をしました。 雪を白抜きするため牛乳で試してみました。基本の竹の描法も練習し「雪竹」を描きました。 長谷川等伯「松林図屏風」をお手本に松の練習をしました。等伯は藁か竹の筆で描いたと考えられていますが、今回は通常の没骨筆でトライしました。
  2018年  2019年  2020年 
vol.37『狛犬』 2017年12月
2018年の干支「戌」にちなんで【狛犬」をモチーフに主に線書きの練習をしました。たてがみは「破筆法」で描きました。

★ワークショップのご依頼について

ワークショップのご依頼は、メールにてお問い合わせください。人数(5人〜10人程度)やレンタルスペースによって料金が変わってきます。

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